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怪盗ルパン全集★緑の目の少女

本屋でこんなの見つけて、なつかしいから買っちゃいました~、さまんさです

緑の目の少女―怪盗ルパン (ポプラ文庫)緑の目の少女―怪盗ルパン (ポプラ文庫)
(2010/03)
モーリス ルブラン南 洋一郎

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何度読んでも途中で挫折した思い出と、最後まで読み終わったときは「後半はおもしろかった」という記憶と、小学校6年生の時に見た映画「ルパン三世カリオストロの城」の最後が、この本の最後と同じだったという記憶があって、何冊か読んだルパンシリーズの中で唯一内容をうっすらと記憶している本ではありました。

それにしてもこの復刻版ルパンシリーズは、貴志祐介とか辻村深月とか池上永一といったベストセラー作家やモンキーパンチ先生が解説を書いているところが、そそりますね~。

P1000397.jpg

ところが、読み返してみると、作家大先生たちの大絶賛とは裏腹に、物語の中のルパンは幼いころ自分のイメージしていた「スマートで洗練されていて、他の誰よりも上を行く」かっこいいルパンとは、ずいぶん違う、つっこみどころ満載のおバカ怪盗なの~

たぶんそれは南洋一郎という文章を書いた人によるところが大きいと思うのですが、このルパンシリーズはルブランの翻訳ではなくて、ルブランを原作にして南洋一郎氏が文を書いた、すなわち創作したと考えたほうがいいらしいのです。この本は昭和34年に発行されたものの復刻版ですし、南洋一郎氏は19世紀生まれですので、今の感覚から言うと、びっくりすることだらけです。

例えば、女盗賊の死に際に秘密の書類を託されて
おれをたのもしい男と信じたからなのだ。その信頼をうらぎっては、おれの男がすたる。
ルパンって、褒めて伸びるタイプなのね~、しかも自画自賛
男がすたるって言ったってね~

そういうわりには、その女盗賊が隠した書類が遺体のすぐそばのコートのポケットに入っていることを見抜けず、国際秘密探偵とやらに出し抜かれてしまう間抜けぶり。

しかも、オーレリーという緑色の目をした少女を、一目見たときから上品で純粋で清廉潔白と思いこみ、話をしたこともないのに、殺人事件の容疑者である彼女と現場から逃走し、途中で彼女においてきぼりをくって、なお、ルパンはこのように考えるのです。

ああ、あの美しい、神秘な、悲しみとうれいをたたえた謎の緑の目、なにかよほどふかい事情があるに違いない。(中略)もちろん、あの少女が怪盗一味とは信じられない。だが、それならばなぜ、おれから逃げまわるのだろう。不思議な少女だ。謎の少女だ。大きな秘密をもった少女にちがいない。
いつかかならず見つけ出して、その秘密を打ち明けさせてみせる。そして、もし気の毒な身の上だったら、どこまでも力になってやろう。


「あの少女が怪盗一味とは信じられない」理由もよくわからんし、「なぜ、俺から逃げ回るのだろう」って、知らない人だからに決まってるし、「大きな秘密を持った少女に違いない」って、ここまできたら妄想の域。

全く知らない口を聞いたこともない人に、美人って言うだけでここまで贔屓目?この女、殺人現場から逃走してるのよ。
私も美人で緑の瞳なら、きっと人生違ってたわね~。
オーレリーが犯人の可能性は考えないのですか、ルパン大先生~。
でなきゃ、ストーカーの思考回路だね。

しかも、こののちにオーレリーがこの時の状況をルパンに話すところが出てきます。
「じぶんでじぶんのやっていることがわからなくなってしまったのです」
ってちっとも言い訳になってないんだけど、それを聞いたルパンの言うことがすごい。
「一時的な発狂だな」
マジで?
失礼で偏見に満ちたお言葉ですけど、心神耗弱で無罪という論理だけは妙に現代的ね~。

それから、この本の中には、当時のままの挿絵も掲載されていて、なつかしさはいっぱいですが、やっぱり変なの。
例えば、「覆面男がつっ立っていた」(つっ立ってってね~、ボーっとした感じの表現だけど)という記述の後、「マレカル(国際秘密探偵の名前)がピストルをつかみだした。とたんに、覆面男の猛烈な背負い投げだ」という記述。これはもちろんパリからプロバンス、ニースを舞台にした怪盗ルパンのお話ですけどね、猛烈な背負い投げは、されてしまうわけね。
で、その次のページの背負い投げの挿絵がこれ↓

P1000395.jpg

背負い投げは、それはそれでいいけどね~、覆面男ってもちろんルパンなんですけど、アンタ、そんなハンカチ一枚じゃ、正体ばれてますから。
っていうか、覆面男っていう表現がどおよ?

しかも、ショッキングなことに、ルパンって30代なんですって~
いつの間にか、私~、ルパンより年上になってるってどおいうこと~?

気付くとサザエさんを追い抜き、気持ちはロザリーのままオスカル様より年上になり、25歳で死んだ宗方仁よりずっと精神的に幼いままに現在に至るこのワタクシが、ルパンより年上ですと~

がっかりです~
思い出の中のルパン像も壊れちゃったしね…

また面白い本読んだら、報告します~
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TAG :
読書

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No title

お〜怪盗ルパンか〜♪懐かしいね
小さい頃に読んだ本を読み返すのもいいね〜
ちょっぴり怖い挿絵も懐かしい♪

No title

つい数日前に新聞の広告で見て、おぉ懐かし〜〜っと思ったばかりです^^
私も小学校の時にこのシリーズ全部読みました。
江戸川乱歩の明智探偵と小林少年シリーズもこういうのあるよね。
あれも小学生向きになってた気がする。
それとかポアロものとか、図書館にあったそういう探偵推理ものとSFものは全て読破しました。
全て内容はまったく覚えていませんが^^;;;;
今読むと、つっこみどころ満載なのね^^;;;

昔のテレビドラマもそうだけど、なんか独特の間がありますよね^^

Re: No title

図書館を思い出すよね〜
小さいころ読んだ本は、よく読み返すんだけど、こんなに笑った読み返しはなかったわ〜

Re: No title

こんな風に、昔の児童用書籍をむかしの装丁のまま出版してくれるのはうれしいわ〜
神保町に、昔の児童書籍を専門に売っている古本屋さんがあるんだけど、私がほしいのは手に入らなかったので、これは思い出深くてホントにほしかったやつだから、本屋さんで見つけた時はすごくうれしかったわ〜

江戸川乱歩はね、「時計塔の秘密」っていうのが一番好きだったんだけど、もしかして、これもつっこみどころ満載かしら?
だって、松本清張も、結構つっこめたりするもの〜
時代の問題ね〜
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